Silver N゜11 Spring 2021

『Silver N゜11 Spring 2021』表紙画像

Daily Chic

ファッションとは何か?
お洒落とは何かについて考えるのには充分な時間があったこの1年。
久々にパリコレにも行かず、日本で過ごす中でいろいろなことを考えた。

ファッションやお洒落とは不思議なもので、人間の本能なのか、
この人類の歴史上なくなったことがない。

そもそも僕が考えるファッションとは、つまりお洒落なことだった。

お洒落とは何か、それは本来、洒落が効いているということ。
昔からある日本の言葉でいう、粋とか、伊達とかそういうことだ。
江戸時代後期、奢侈禁止令といういわゆる贅沢、お洒落禁止令が出されていた時期がある。それでも町人たちは諦めずにお洒落をしていた。 表地は地味な着物を着て、外から見えない部分を派手なものにしたり、 中にはあの四十八手の総柄の長襦袢を着たりと。
それはそれは洒落が効いていた。粋だねーってやつだ。
美意識と反骨精神、それでいてクスっと笑える洒落心、 そういうことがお洒落だしファッションであるというのが僕の考え。
トレンドの服を着ることだけがお洒落ではないなんてことは、 もはや言うまでもないでしょう。 お洒落というのは、人それぞれ、その時代ごとに様々な姿で存在する。
現代であれば、低価格で機能性のある服も悪くはないけれど、 それ以上に心に響く人間味のあるものを大切にしたい。SDGsや共感できるブランドを応援するような気持ちで、購入する。 服だけではない衣食住のすべてを楽しむ時間と気持ちの余裕。
そんな日々の生活の中に豊かさを求めることも大切なお洒落だと思う。
いま、お洒落とは何か? を考える。
その答えが、それぞれの日々のお洒落心 = Daily Chicです。
この一冊が自分なりのお洒落心を改めて考えるきっかけになれたなら、この時代に雑誌なんて時代遅れの印刷物を出す意味があると、 僕たちは豊かな気持ちになれます。
せかせかとスマホを触っているよりも、ゆったりと雑誌を読んでいる方がお洒落(Chic)だなと感じるのは僕だけでしょうか?

[Contents]

・Editors Letter

・COLUMN by Kunichi Nomura

・Interview about Daily Chic
クリエイターが考える
デイリー・シック

Tetsu Nishiyama
Marie Marot
Hiroki Nakamura
Jonathan Anderson

・Fashion Editorial
So Chic
日常をシックに過ごす
スタイルのアイディア

・Essential Wear
毎日を共に過ごすなら
ストーリーのある定番品を

・Fashion Editorial
新時代の日常を鮮やかに彩る
ストーリーのあるニュースタイル

・Essential Goods
暮らしと気持ちを豊かにする
Daily Chicな小物たち

・Natural Wine
デイリーに楽しめて美味しい
スタイルのあるワインの魅力

・THE NORTH FACE
・DUNHILL
・VISVIM/WMV
・TOD’S
・C.P. COMPANY
・GOLD
・DSQUARED2
・CARHARTT WIP
・RICHARDSON

[Regular]

Art

Music
Art&Craft

Editor’s Eye

発売日:2021年3月19日
定価:1,364円+税

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